パウル・クレー

2010年08月31日

カオスの関数「パウル・クレーの暗い夜道の贈り物」−4

FH26-01Red-Points

red-points

 

 

 

FH26-01Red
-Points
パウル・クレーの
暗い夜道の贈り物

 

 

 

 

 

暗い夜道の贈り物

未-言語の発生とは、語らない沈黙のことではない。
外部と内部の接続がいまだ無い、というところから
やって来る。それは空虚なものが、空虚なものへと
橋渡しする隙間からあらわれること。

 

カオスというイメージではパウル・クレーの作品が一番現実的に感じます。もちろんどのアートにもありますが、クレーの作品だけは特別です。マティスにもあります、デュシャンはそれを抽象化しています。ウォーホルは社会機械を、ある集合の性質を具体的に示し、絵画としての言表行為、その記号化です。反復行為による無反応をひき出します。それは散逸系のカオス、そのようなアートです。クレーのアートは生命、いま生きているというところの背後にカオスがものすごく観えるアートです。生命の比率を観るアートということです。まさに「The tightrope walker1923年」です。すべてはバランス。わたしの作品「Red-Points」では有機的な関係は表現していません。・・・に、なろうとする詩の発生を促がすにとどめています。



2009年11月29日

パウル・クレーについて「カオスと思考、そして顔貌性」

EK27-05red2

哲学者のよわみ

 

 

EK27-05red2
「言葉を持ち歩く男」

 

 

 

 

 

・・結局わたしは法則の一部を
辛うじて盗み、いかにも弱く頼りない
三角形の思考を持ち歩いている。

造形思考とはそんなふうに感じ、
カオスから身を守る「リトルネロ」を
創りだすひとつのダイアグラム、
これをアート行為というのかも
知れない。

パウル・クレーの絵を観ると
ただ人間の「かたち」が
ある一点として、その宇宙像が
観えてくるのです。

わたしはパウル・クレーの
イメージを、その造形思考を
点と線、そしてシンプルな
三角形の幾何学図形を持たせた
”思考する男”を抽象的に描いた。



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