JJ-09_spacetime:
部分とは全体の断片ではない。
わたし達は、何を見ているのか、
本当はわかっていない。
見えるものは、ずべての「もの」のなかに、
在るのではない。むしろ見えないものが
それを教えてくれる。
無のなかに見えない「もの」が、まるで
次のものを用意しているかのように
闇の光りが身体に感じられる。
そのとき、沈黙は「もの」を永遠に導く
無限の光りを放射する。
わたし達の身体は何億年もの歴史を
記憶している。そのことをとおして言葉にない
無限の時間を瞬時に体験することがある。
芸術とは時間を持たない、空間さえ無い
無限の、とても遠くのあの懐かしい声をきく。