2012年01月26日
出来事「イコンとシミュラークルの間で」−3
HA26_1
イコンとシミュラークルの間で
さて、わたしは語ることができないので、この
出来事を中止しょう。自然を観るということが、
じつは無数の内部の自然的人工の劇場がすでに
ある。「反転する鏡」は己を見せないことによって
己を見せる劇場の自然化である。光の部分は数の
隙間から見せるカオスの関数として知覚される
ひとつのマトリックスである。
わたしは出来事の瞬時の時空を、かたちのない
姿を、数に09873、25670・・14839、75813、
48657など、暗黒の画像に数値を入力する。
その記号に非-実体をもたせる。無-意味・・
そのことによってある感覚が形成されてくる。内部では
何が起きているのか知らない。
しかし形成が形成を作用させる。ひとつが動き、全てが
動く、更にその全てがあるかたちをつくる。ひとつの動き
へと・・シミュラークルの円環運動、この非対象の対象、
つくられたものは振動し続けている。それは擬似的運動
ですらなく、イコンでもない。大きなものの力、ついには
質量エネルギーをもつに至る。