2010年01月20日

Robert Mapplethorpe/メイプルソープ「性と身体そして形式美へ」−1

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拡散と収束

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

性と身体そして形式美へ

性と死、そこには生きる力がある。ロバート・メイプルソープにとってセックスすることはアイデンティティーだった。若いとき、彼のセルフポートレートは輝いていた。性への好奇心と快楽と死の影。その様態をサド、マゾ・・あらゆる形態を写し撮ること。何かに拘束されたくて、解放されたい。それは身体を捉えること。この様態変化を人工的な写真の構築を試みる。一瞬のうちに解放された彫刻のように。そしてオブジェの回りをとりまく静寂、シャープな金属質の柔らかくて硬い”もの”、勃起したペニスの花。儚く壊れるもの達の光りと影。思考の発情した遠い過去の死。かたちだけが残りそれらをイデーのなかに、普遍的なものが形式化される。永遠を夢見てこのかたちにするメイプルソープ、まさしく光りと影の織り成す刹那さは男性特有の柔らかさを、勃起したペニスに花咲く一輪の花。その処女性の美は、メイプルソープのレンズを通した光りの反射と影。雌花と雄花の両方を兼ね備えたメイプルソープの花は、ナルキソスの鏡を見る。若き美しいメイプルソープは、今はもういない。そこに一輪の白いユリの花が咲いている。エイズにて死去、享年42歳合掌。

 

FA20-01gray:
この画像は外へ出ようとするベクトルと、内部へ向かおうとするベクトルの相反するもの、いわば生と死というように、同時に起きている出来ごとの「」をイメージして作制した。これは無数にあるシーケンスの瞬間を捉えた「欲望する機械」のようなもの・・その機械の背後にある何かを描きたかったので、さらにメイプルソープのイメージを、彼がいったい何を見ていたのか、具体的に身体とその眼差しを描いてみた。それは存在そのものに接近しようとする、非身体的なカオスの窓であるようなもの、そんなふうに感じます。



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