2008年03月31日
アルトーの残酷絵画とは「技法の彼方にある、あの怪物を・・」
DE02-01A/DE02-01B
DE02-01A/DE02-01B
「Untitled」
ブルーの中から現れてくるものが何であるのか、ひとは理解しようとする。わたし自身理解していないのに。ひとは類似を求めて安心する。それらの集積が既知の認識であるとおもう瞬間、解らないということを目差すこの思考運動が、それ自体から現れてくる怪物を探し始める哲学者たち。あのアントナン・アルトーの「残酷な絵画」を誰が解るというのか・・技法の彼方にあるあの怪物を。
つまり理性の力は狂気を止められるのだろうか。狂気が理性となる場合は。多分人は、それを理性と言わないだろう。ジャック・デリダなら『基底材を猛り狂わせる』というだろう。かれは言語のパフォーマーであり、サーカスだ。そこで演じているアルトーは、ピエロか綱渡りの曲芸師だ。思考の狂気を綱渡りしている。落ちたらおしまい。しかし彼、アルトーは思考の綱ですでに非-思考に落とされてる、ということを知ってる。
「哲学者たち」ということを考えていたら、とんでもない方向にいってしまった。あのアルトーに頭がスイッチしてしまった。しかしおもいついたらそのまま書くのがわたしの慣しである。というのもイメージが後にアートの覚書になるからである。