2007年07月06日

アンリ・ミショー「普遍的アルファベット」−1

CG09-02Black1c

アンリミショーC

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「普遍的アルファベット」−1

・・それについては語ることができない。ミショーは何も語ってはいない。動きが語り、出はじめる。不定形なフォルムと線。頼りない何かが見えるのだが、確かではない。探そうとしているよりは、歩いている。身振り、いったい何の。こんなふうに虚無の影と不定形が交じり合って、確かにざわついている顔が何かに反応している。ムーブマン、生きていること。星々の遺伝子の影に覗いてる眼差し、黒い影と揺らぎを贈る風・・*立っている6人の人たちはそれについて何も知らない。

CG09-02Black1c
わたしは『カール・フリンカーの「ミショーとその影」、1959年』の写真を観て感動しました。素晴らしいミショーのポートレートである。わたしはこの被写体から深いインスピレーションをうけ、アンリ・ミショーのもっているカオスを記号的なフラットな「言語の絵画」をつくろうとおもった。わたしはミショーに接近し、別な方法で、絵画的なその内在平面の影を描きたかった。そのことによって少しでもミショーの感覚を、その彼方をわたしは感じたい。詩的であると同時に絵画的もある不思議な神秘を。

それは絵を思考している行為が詩の言葉であったり、詩を思考している行為が絵を描いたりしている。この相互の浸透力の魅力にわたしは惹きつけられた。鑑賞しているだけでは、その良さは伝わってこないとおもい、ミショーのポートレートを描いてみた。描いてみると、何かが伝わってくる。それは何であるか分からないけれども、わたしはもの凄く感動した。多分手から伝わる、あのミショーの運動なのだろう。この不可視の構造を垣間見せてくれた、ミショーのポートレートに感謝しなければならない。

*立っている6人の人たちとは、ミショーが描いた
「油彩、huile 1982-83」人物像のこと。



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