2012年10月18日
神話の世界「おおいぬ座」−1
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「冥府の番犬ケルベロス」
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「おおいぬ座」
冥府の番犬
『ケルベロスは甘いものが好きで
呼ぶとすぐ来ます。けれども冥府から
でようとする死者や生者には、
その牙でぼろぼろにしてしまう。
音楽には弱く、詩人オルフェウスは
竪琴の音でケルベロスを
眠らせてしまう』
わたしは、神話とは何であるのかよくわからない。けれどもわたしが描く絵が
神話的であればよいとおもったりする。無意識がなせる業というものがあります。
日常から遠く離れて星座へと到達する何かがあります。それはすでにできあがった
神話のことではありません。
いま生活している社会圏から脱出する身体と思考性の何ものかです。
そして再び日常に戻ったとき、生き々としたものへと変化してゆきます。
それは同じことの反復を遠ざける生成変化へと進みます。ときとして、生そのものを
否定される虚無の星座へと向かうデモニシュなものと戦う強い意志が要求されることが
あります。そんなとき信じることいがいありません。わたしが絵を描くこととは信じる
ことなのです。ただそれだけです。