2011年07月
2011年07月08日
現代美術「芸術に先端も過去もない」−1
GF27-01A/GF27-01B
「声が届かない」
東日本大震災以後では、何だか現代美術が、
何にをやっても虚ろで、感覚には入ってこない。
今を表現することは、もはや東日本大震災、
原発事故を受け止めること無しに行為できない。
途轍もなく大きな出来事に遭遇して
途方にくれている。
逃げ場をどこにすればよいのだろうか、
「美」とは何だろうか。
落としどころが見つからない。
「声が届かない」
芸術がそれに見合うだけの力を持たねば、
「美の力」があるとはいえない。
音楽の力は強い。人を元気付ける。
場所をえらばない。
どうしても美術はそれに劣る。
美術館で、画廊で、限定された場所でしか
観れないことが多い。
インスティテューションを壊せない。
「声が届かない」
どのようなコンセプトがあっても、
そんななかで行為している。
「声が届かない」