2011年05月

2011年05月21日

見えない線「Radioactivity」-1

GC01−G/GC02-R

見えない線A見えない線B

 

 

 

 

 

見えない線

有用なものの抽出が、無用な物質たちの
隠れた脅威が現れる。「Radioactivity
人間はコントロールされて生きている。
だれにコントロールされているのか分からずに
生きている、欲望する機械。それは社会的な
諸機械の集合、気化された見えないシステムの
煙、それが見えるとき身体の影が不安をつくる。
無用な物質たちの隠れた脅威が現れる。

生成物、無数の連鎖反応。制御不可能な自然現象、
恩恵と破壊、両者の線は外へ向かうことによって
社会的な機械の中に組み込まれ欲望を生産する。
アレンジメントの作動は身体の奥深く入り込み、諸価値を
規制したり、ときとして抑圧することさえする。
それは支配する者、支配される者とも無関係に作用し、
たえず新たな関係性をつくりだす、欲望する気化熱である。
この熱が身体に入り込み、社会的な機構を回転させる。

それはあくまでも機械であり、一つの反応が無数の
反応をひき起こす。個の中性子235Uに衝突し、
核分裂する。さらに x n個が235Uを連鎖的に
核分裂させるように。この流れを止めることができないとき、
破壊という。人工的な破壊を原子爆弾といい、これを
制御する装置を原子力発電所という。しかし秩序と破壊は
いつも同時に起きている。その地層は人工的な強度、
思考の地層で出来あがった孤島にすぎない。

無用な物質たちが人類の崩壊熱を、自然化へと
生成物をつくりだす、死、 一瞬たりとも留まりはしない。
思考をエネルギーに変換し、死への時計をもつ
科学者たちの欲望する機械を、文化の応用であり
文明の進歩とはいわせない。ラスコー洞窟の壁画が
未熟な文化ともおもえない。わたし達の文化が
高度な科学技術を駆使してなしえた、成熟した文化だと
錯覚し、忘却する。そこには狂気を秘めている。

人間自身が何時の日にか消えるために、人間自身を
崩壊させるカウントダウンのボタンを押し続けている
見えない力、それは神の・・・



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