2010年09月

2010年09月25日

荒川修作氏のこと「多田富雄”生命と医学”or TO NOT TO DIE」−4

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FF02-01Still Life

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

FF02-01
Still Life

これはある状態を示したものです。
古典的な茶室に置く生け花を
掛け軸のように仕立てあげた。
切断と延長の境界、反転された
カオスというイメージです。
定点をもった存在として観ては
いけない。これはクリーヴィングする
ための予備的訓練です。所謂流動
する空気の一瞬、動いてはいるが
永遠の化象・・

Landing Sites
免疫学者であり、能の作者でもある多田富雄氏の書いた「免疫の意味論、1993年」は、専門家や門外漢のひと達にも大変感銘をうけた書物です。一方、荒川修作氏の「意味のメカニズムThe mechanism of Meaning、1963-1971、1978年」は、現代アートの世界では1970代の「Conceptual Art」の第一人者として評価されていた。わたしはこの本を今年の4月頃入手しましたが、この書物のことは、前にも書きましたので「カテゴリ」を参照してください。大変美しい光のある図面的絵画で、なるほどかなりデュシャンの影響を受けていることも分かりました。そしてルネ・マグリットのこわされたカリグラムにも、にているとおもいます。・・そうして意味を分解し、再配分された図形と言語の意味は何、・・この何という、何かが、わたしのなかでつくられてくる。混乱⇔秩序、これは新たな概念が身体をかたちつくり、また新たな身体が概念をかたちつくるものだと感じます。

これは内部観測の問題を深く孕んでいる。知覚の現象学(M・メルロー・ポンティー)からはみ出た問が、問いそのものの動きが「意味のメカニズム」にはあります。それはCleave切り閉じ)。つまり有機体と人間、これは「生命と医学多田富雄)」が荒川修作氏の追究していたことと大変接近しています。特に多田富雄氏の「スーパーシステム」という概念が興味深いです。最近読み始めた「Making Dying Illegal (Arakawa+Madeline・Gins)」ではLanding siteとはどのような行為なのか、出来事の発生をかたちつくる、Bioscleaveなど、漸近的で厳密な抽象が・

 

「免疫の意味論:多田富雄
発行:青土社、1993年
死ぬのは法律違反です:
荒川修作+マドリン・ギンズ
訳:河本英夫+稲垣諭
発行:春秋社、2007年」参照



2010年09月12日

荒川修作氏のこと「デュシャンとマラルメから、かたちつくられる身体へ」−3

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chaos

 

 

FI09-05A1
分岐と持続

 

 

 

 

 

 

荒川修作氏の作品とは、
かたちつくられる身体か

進行中の著作という意味のメカニズム1963-1971年、1978年は驚くほど時代を先取りしている。そのことを見事に序文で瀧口修造氏は見抜いていた。当時のArakawa氏の作品は、観念アートという見方で多くの評論家は見ていた。事実Arakawa氏の作品はとても美しく描かれた図面のような技法を駆使していた。この奇異な「意味のメカニズム」という書物の序文に、瀧口修造氏はいきなりマラルメの終わりから語り始める。

Arakawa氏は19歳のとき、瀧口修造氏をとおしてマラルメデュシャンのことを知ったらしい。その経緯から瀧口修造氏はその後のArakawa氏の思いを、序文に書いたのかも知れない。今から47年前のArakawa氏の出来事(作品)である。一つの数直線のように見事なほどの体系があって、概念を手探りしながら体験していった。現在でいう脳科学と身体性のことをArakawa氏はすでにはじめていたのであるそれはアートで、という限定した行為を逸脱している瀧口修造氏は、あらゆる学校から遠く離れて・・という適切な言葉で表現している21世紀にはいり
Arakawa氏の思考は、ますます必要とされてくる時代になっている。

 

「THE MECHANISM
OF MEANING:Arakawa/Madeline H.Gins
Japanese Translator:Shuzo Takiguchi
発行所:ギャラリー・たかぎ」参照




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