2010年04月
2010年04月28日
ネットワークの夜に「cloud computing」
FD27-01
FD27-01
「Lizard & Cactus」or
Cloud Computing
「ネットワークの夜に」
王者は球体のCactusの上で姿を現す。
無数の棘にも痛はもたず、
無限(∞)の尻尾をもったアルゴリズム。
暗黒の雲はCactusとなり人々を惑わす。
その王者は仮象のLizard
支配するものと、支配されるもの、
この両者はたえずローリングする。
受送信の波は空間を形成し、
非-知のなかでCactusが現れる。
それは仮象の王者Lizardを用意する。
数学的言語の4次元、5次元、n次元へ、
無限大(∞)の次元をもった数列・・・
その王者は仮象のLizard。
わたしはこの写真から次のイメージがでてきました。エッシャーがシメントリーに繰り返し描いたワニ「爬虫類(リトグラフ)1943年」を想起させた。それは2次元から3次元へ、そして再び2次元へもどってゆく何とも不思議な絵です。次にCloud Computingというイメージが浮かんできた。それが仮象のLizardということです。それをリアルに現実の物に成立たせるものがアルゴリズム(Wizardでもあり、Lizardでもある。まさにWizard of Escher )というわけです。厳密に計算された幾何学が円環運動を発生させ、最後は「曼荼羅」へと発展してゆくイメージなのです。ようするに「宇宙の構造」との出会いとは、一つのシミュラークルをつくること。そんなふうに考えると、「美術」というジャンルなどどうでもいいことのようにおもえてくる。エッシャーとはそのような世界なのです。